9時に1階で待ち合わせ。
清算を済ませ「退院おめでとうございます」
という紙を見て、嬉しい気持ちになれず。
草津総合病院のM先生が、朝病室に来てくだったとの事。
父 「朝、M先生が来てくれたよー」
「先生に、癌が消えるという事は無いんでしょうか?と聞いたけど
正直、厳しい。維持する。小さくする。といった治療をおススメします。って言われた。」
「残念だけど、ハッキリして良かった」
「元気で過ごせる時間を延ばす事に専念するよ」
「本当に有難う」
「時間とお金をたくさん使わせちゃって、ごめんな。有難う。」
もう絶命するかのような台詞に
私 「まだまだ。だよ。免疫力を高める事で、癌が小さくなる事も、延命も全然、不可能じゃない。兎に角、気を強く持って、前を向いて行こう!」
「絶対に弱気にならないようにしよう」
と誓いました。

この日は、前日に雨が降ったからか、出入口からの景色が凄く綺麗でした。
帰りのタクシーで、「何食べたい?」の問いに
父「そばが食べたい。駅弁もいいな。」
と、帰路につきました。

↑ 南草津駅です。
10時半過ぎに、京都駅に到着し蕎麦屋さんを探すも
11時から開店という事で、コーヒーを飲みながら待機。
その間、
この日は私の次男君の中学受験の合格発表で
「●●合格したよ!よっしゃー」とLINEが来たので
父と電話で会話。
そうこうしているうちに
「焼き鯖寿司を食べたくなってきたなー」
「あれ、美味しかったもんなー」
と、リクエストが確定したので
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「これくらい払わせてくれ」
と父が言うので、奢ってもらっちゃいました。(+_+)
京都駅で「遺影用に写真撮ってくれ!」というので撮影。
途中、新幹線の中からの「虹!!!」
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そして、綺麗な富士山!
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焼き鯖寿司を食べながら
父が高校卒業後、鹿児島から上京する際に
「お母さん(私の祖母)が、一緒について来てくれて、駅弁がオイシイ、オイシイと、2個くらい食べたのを思い出したよー」
「美味しい鯖寿司を食べられて、話がずっとできて幸せだ」
「本当に有難うね。気を強く持って頑張るから。」
明日から主治医が存在しない、癌患者浪人になってしまうので、明日は築地の国立がん研究センターに初診外来で行くことに。今後の方針を固め
私は途中、新横浜で下車。
幸せな時間は、あっという間に終わる。

分かれ際、窓越しに見送ると、、、
ずーーーーーっと見えなくなるまで、車中からこちらを見つめる父。
この光景は、一生忘れまい。と心と脳に言い聞かせているうちに、自然と涙があふれてきました。